妻の出産を通して感じたこと

昨日、妻の出産に立ち会いました。
人生で忘れられない一日。妻の強さ、そしてお腹の中で懸命に生きてきた小さな命の力を、全身で感じました。

お昼頃に破水してから、しばらく陣痛が来ず、夜中の4時になっても変化がない状態。心配と不安が入り混じる中、妻は落ち着いて赤ちゃんを信じていました。
朝6時、ようやく子宮口が7センチまで開き、分娩台へ。ここから本当の戦いが始まりました。

ところが、陣痛の波が弱く、このままでは帝王切開になるかもしれないと医師から告げられます。
それでも妻は「自然分娩で産みたい」と強く願い、すぐに促進剤を打ってもらい、そこから約2時間、全力で陣痛と向き合いました。
痛みに耐え、息を整え、何度も限界を超えながら、それでも前を向き続ける妻の姿は本当に美しかった。

そして、最後の力を振り絞った瞬間。
「あと一回出なければ帝王切開」というギリギリの状況で、妻は奇跡のような力を出し切り、ついに我が子をこの世に送り出してくれました。
3802グラム。元気いっぱいの大きな男の子です。

泣き声を聞いた瞬間、胸の奥が熱くなり、時間が止まったように感じました。
「生まれてきてくれてありがとう」
「頑張ってくれてありがとう」
そう心の中で何度もつぶやきました。

出産というのは、ただ「命が生まれる瞬間」ではなく、
母の強さと、家族になるという奇跡を実感する瞬間なんだと痛感しました。
妻の姿を見て、心から尊敬しました。彼女は本当に強く、優しく、そして何よりも愛情深い母です。

これまで何気なく過ごしていた毎日の中に、どれだけの「支え」や「感謝」があったのか。
今日という日が、そのことをはっきりと教えてくれました。

ベビちゃんの力強い産声とともに、僕たち家族の新しい物語が始まります。
あの日の空気、妻の頑張り、初めて触れた小さな手の温もり。
その全部を、僕は一生忘れません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました